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A1. すべてのエンドミルに1〜3°程度のクリアランス角がつけてあります。座ぐり加工には座繰り加工
専用をお勧めします。 |
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A2. 金型加工などの型彫加工では、等高線加工、走査線加工が行われます。ボールエンドミルは主に
仕上げ用として使用され、ラジアスエンドミルでは取り残し量が大きくなるため粗加工に使用されます。
ラジアスの特長は、剛性が高いため低切り込みでも大きなピックフィードで加工が可能であり、加工能
率を高くすることができます。 |
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A3. ハイスエンドミルはラフイング、ラジアス、ボールを除いてすべてシャープコーナです。ハイヘリ(強ね
じれ)タイプにはシャープコーナでないもの(ギャッシュランド付き)があります。 |
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A4. 刃のギャッシュ(溝)が外周刃まで達して、コーナ部の刃物強度を高めた刃先処理です。この刃先処
理を施されていないのが「シャープコーナ」タイプ、あるいは「ピン角」とも呼ばれています。エンドミルコ
ーナからの刃物角は、ねじれ角、すくい角、外周逃げ角などによって、きわめて鋭敏な刃先になってい
ます。この刃先コーナからのチッピングによる早期磨耗対策として効果があります。 |
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A5. 立ち壁加工のように、刃長よりも深い側面を加工する場合には、シャンク径の干渉をさけるためにスモ
ールシャンクタイプのエンドミルが使われることがあります。同じ用途として、ロングネックタイプやロング
シャンクタイプのエンドミルも使用されます。こちらのほうが一般的です。注意しなければならないのは、
エンドミル外径とエンドミル外径とシャンク径が同径なエンドミルを同じような用途に使うことは避けなけれ
ばなりません。エンドミルは切削抵抗により倒れが発生します。その場合には、チャックから突き出ている
シャンク部がワークに接触することになります。 |
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A6. 本焼結したものであればダイヤによる研削しかありませんが、仮焼結品であれば超硬工具やダイヤモン
ドコーティング工具で加工は可能です。 |
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A7. アルミナコーテングであってもあまり効果は認められません。ダイヤモンドコーテイングをおすすめします。 |
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A8. LCミルはDLCコーティングを施したエンドミルです。DLCコーティングはアルミの耐凝着性が高い潤滑膜で
す。耐摩耗性には大きな効果はみられません。寿命対策にはダイヤモンドコーティングミルをおすすめしま
す。 |
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