株式会社タナカ善は、このたび2030年度に向けた温室効果ガス排出削減の目標をSBTイニシアチブへ提出し、中小企業向け検証ルート(Target Setting Letter for SMEs) において「1.5℃目標」に整合しているとしてSBT認定を取得しました。
SBTとはScience Based Targetsの頭文字を取ったもので、日本語では「科学的根拠に基づく目標」などと訳されます。産業革命前と比べた世界の平均気温の上昇を1.5℃未満に抑えるという、温室効果ガス排出削減目標のことです。
企業が環境問題に取り組んでいることを示す目標設定のひとつとして、2015年のパリ協定(注1)をきっかけに誕生。SBTイニシアチブによって、企業の設定した目標がSBTに整合しているかの検証・認定が行われています。
SBT参加企業は世界的に増加傾向にあり、日本においても2018年以降取組みが加速しています。当社もこのたび短期目標をSBTイニシアチブに提出し、「1.5℃目標」に整合しているとしてSBTの認定を取得しました。
気候変動の原因とされる温室効果ガスの排出量削減に取り組む重要性を認識し、以下の目標を設定しました。
SBT短期目標(near term)
・Scope1およびScope2(注2)の温室効果ガス排出量を2030年までに2021年度比で42%削減
・Scope3(注2)排出量の把握と削減に取り組むことを約束
注1 パリ協定とは
2015年の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で採択された、2016年に発効した気候変動問題に関する国際的な枠組み。世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をするという長期目標を掲げています。
注2 SBTが削減対象とする排出量をサプライチェーン排出量と言い、Scope1,2,3の3種類に分類されます。
Scope1……事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
Scope2……他者から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope3……Scope1,2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他者の排出)
▽SBT(Science Based Targets)ホームページ
https://sciencebasedtargets.org/companies-taking-action
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